症状がきつかった30日目

朝は私はよく5:30に目が覚めてしまう。
でも、だらだらしたりネットをしたりで実際は7時に起きて朝食支度をしてきて、8時くらいにTVを付けたりカーテンを開けたりして母を起こすモードにしてきた。

ところが今朝は6時に目を覚まされて困った。
しかもベッドに寝続けず、すぐ起きてこようとされた。
いつものルーチンが狂ってしまう。
とりあえずリハパンに履き替えさせ、トイレに行ってもらう間にホットミルクを用意。

トイレから出てきたら飲んでもらい、朝食が出来たら呼ぶからとまたベッドに行ってもらう。
朝はボーッとなってるせいか台所に執着されずに済み、朝食も用意できた。

しかし朝食が7時には終わってしまっていたので午前の間が持つかが恐怖…だったが、9時のヨーグルト&イチゴと11時のココアでなんとか間が持った。

15時頃、15:30に訪問診療が来るということを告げると、母がソワソワし始め、客用にお茶を用意しなくちゃだのお菓子の準備をなどと何度も問答した。

しかし訪問診療が来るのが一時間近く遅れ、母のソワソワもピークに達しようとしていた。スリッパが用意できているか覚束ないゆっくりとした足取りで玄関に見に行かれたり、ものすごいアクティブである。来客があると告げてからの記憶力は確かなもので、ずっと緊張にみなぎっている。

やっとお医者さんと助手が到着、血圧やら血中酸素濃度、熱(36.7°)、呼吸などをみてもらい、前回の血液検査の結果が良好であったこと、糖尿の数値もそんなに悪くない維持が出来ていることを教えてもらう。

母はいつもだったら、実際は会話を理解できていないことを隠そうと巧妙に話してきていたのだが、今日はお医者さんの事がわからなくなったり頓珍漢な事を言ったり、認知症状を隠せなくなっている。

お医者さんには、寝付く前に乾いた咳が出て寝づらそうなこと、一時間に一度の頻尿だがおそらく心因性であること、14時から18時までのソワソワとせん妄で私の目が離せなくなってきていることを話した。
母の症状だけでなく、介護者がしんどく感じている事も相談していいらしい。
それで、お昼に薬が出ることになった。ソワソワを落ち着けるものらしい。

お医者さんが帰っていった後、母のソワソワがこれまで見たこと無いくらいピークに達した。
まず土瓶が無いことに憤慨し、探し回り続ける(勝手にお茶を飲まれては困るから私が隠した)。
そのうちに自分が何を探していて目的が何だかわからなくなって、頭がグルグルしてわけがわからない、おかしくなってしまった、どうしていいかわからないと訴えながら、あちこちの引き出しを開けまくる。

「何を探しているの?」と優しく訊いても「わからない、わからない」とあちこちを開けたり閉めたり。
「それはそういう病気の症状だからね。混乱して苦しいんでしょう?」と正直に言うと、「そうね…そうなのかも」と、思い当たるのか少し大人しくなる。

トイレに15分おきくらいに立ちながら、その度ごとにあちこちを開け閉めする。トイレに立った時、洗濯機エリアから粉石鹸を持ってこられた。

「それどうするの?持ってかれちゃったら私が困るよ」
「私が買ったんだから、私のもの!あんたはあんたが買ったものを探すのよ?いいわね?」
取り上げようとしてしまったら、ムキになって抱え込まれ、タンスに仕舞われてしまった(次のトイレの間にこっそり回収)。

もう、欲望の方が超越していて、これはいかんと夕食を作り始めると横にやってきて「もう今すぐに食べさせて」と言ってくる。「用意してるからね、あとすぐだから」「いいえ今すぐに!そんなの、出来たものから出せばいいでしょう」
もう他人の都合だなんてものは無視、遠慮だとか皆無だ。

ダイニングテーブルについても、身体を正面に向ける間も惜しんで横向きのまま食べ始めてしまうくらい本能を剥き出す。
正直、待ても出来ないなんてもう犬以下だね…と思ってしまうが病状なので致し方ない。

食べ終わると一応それなりに落ち着く。
夕方お医者さんが来るタイミングが悪くて低血糖のイライラだったのか?
でもそれを避けるためにもお医者さんかえってすぐにココアあげたのに…

食後ベッドに行く時にもおかしくなった。
こんな事は初めてだが、いきなり私の敷布団に寝ようとしている。床に座る事自体しんどいはずなのにどうしてわざわざ。

洗濯石鹸でムキになられたことを思い出し、ここで寝るの!と言い張られたらどうしよう、床から立ち上がれなくなってたらどうしようとドキドキしたが、「寝るのこっちじゃないよー」と軽く言ったら「そうだっけ」とどうにか一人で立ち上がって自分のベッドに行ってくれた。本当に今日は錯乱が酷い。

とにかく最近は14〜18時が辛いので早く落ち着く薬の到着が待たれる。

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