発熱の51日目

私も睡眠不足なものだから、昨晩は20:30に寝てしまう。そのせいで0:30にも一旦目が覚めたりした…
3:00にも自分で自分の足の怪我を蹴ってしまい痛くて目が醒める。だけどすぐに寝ることができて、まあまあ睡眠確保。

6:30に母の様子を見に行くと横たわったまま眼鏡をかけ、目はぱっちり開けていた。起き上がりはしないけどとっくに目覚めていた様子。
昨晩は早くに寝たものだから、おねしょの様子は散々なものだった。母は濡れたショックで愕然としている。ズレてはいないのに、補助オムツの6回分+4回パッドでもだめだった。

肌着下、パジャマ下はもちろん、パジャマ上、肌着上まで濡れて腰ガードもしっかり輪染みになっている。
シーツをはがしてその下の防水シーツに触れるとまあギリギリ平気そうなので除菌ファブリーズでお茶濁し。

今朝の母は具合がいつもにもまして悪そうで、目が小さく見える。なかなか起き上がれないのでベッドで朝食。
その後トイレにもなんとか自力では立てるが、かなりしんどそう。
転倒の影響なのか昨日のデイ疲れかわからない。

トイレに行くにも、手を引いてほしいと言われる時もあり、日中は目を離さないようすぐ隣の部屋で襖をあけたまま待機。

午前のおやつにプリンをちらつかせるが、食べたいけどキッチンに行けないと言う。甘えている様子でもなかったのでベッドでプリンを食べてもらった。
身を起こしにくそうなので介護ベッドの頭起こし機能を使いまくり。

午前はわりと寝ていて、正午に昼食を呼ぶと、お腹が空かないのでいらないと言う。あの母が食べたくないと言うなんて。これはよっぽど具合が悪い。
それから30分たち、トイレへ行った帰りにキッチンでご飯を誘うと、猛然と食べ始めた。
お腹はやっぱり空いていたようだ。

午後、魔の時間帯になってもあまり起きてこない。
これは楽だなんて考えてのんびり片付け物をしていたのが甘かった。

15時にベッドへ行き、おやつの一口チョコを渡す。
あんまり具合は芳しくないようだ。寒さも感じるというので掛布団を増やして隣の部屋にいると重い!と声が飛んできたので羽布団を探してきてかける。そういえばなんで昔の人ってこういう、重くてかさばる綿布団をありがたがるんだ? 粗大ゴミリスト行きだ。

トイレに行っても歩幅が小さく、手すりだけでは支えがたりず怖がっている。手を繋いで誘導。
飲み物を勧めるが要らないと言うのでいくらなんでもこれは単なる具合の悪さだけではない、様子がおかしいと思い始めた。

18時に夕食ができ、呼ぶために寝室に入る。
母はご飯は食べたくないという。食に執着が激しい母なのに、完全におかしい。
布団を掛けているのに震えているように見えた。
額に手を当ててみるとすごく熱い。熱を測ると39.3℃あった。
すぐに訪問診療でお世話になっている在宅診療部に連絡。指示をあおぐので折返しを待つよう言われる。
これは氷枕などを買いに行かないといけない。うっかり、うちには突然の発熱に対応する装備がなかった…

支度をする間、連絡が来るが往診には来られないという。明朝の状態次第でどうするか検討するとのことで、今晩は市販の解熱薬や、とにかく冷やすこと、水分補給をしてなんとか熱を下げる努力をしてほしいと言われる。また、吐いたり何か他の異変があれば何時でも構わないので連絡がほしいとのこと。

買い物に行く前に母がそのまま排尿しても構わないよう、夜用に替えるがあちこち痛いと言ってあまり腰を浮かしてくれないので履かせづらい。
また、腰が痛いといい、ベッドに斜めに寝てしまっていて、足がベッドから落ちそうなのが気になるが足を動かそうとすると痛さで悲鳴を上げるのでそのままにした。
急ぎ氷枕、氷、冷えピタを買いに出かける。

戻ってくると母が案の定ベッドから滑り落ちていた。
「すぐ起こして!早く!早くベッドに持ち上げて!早く!」と言われるが無理にきまっている。
謝り、すぐにケアマネさんに連絡。
母の体勢を画像で送り、起こし方のアドバイスをもらうが母はガッチリベッドの手すりを掴んでいてその体勢以外の姿勢は痛いので嫌だと言い動こうとしない。

20時も過ぎていたがケアマネさんに来てもらえることに。少し離れたところにいて時間がかかるそう。
私のちからでは起こせないこと、男の人のちからじゃないと無理な事を伝えるが説明したそばから忘れて起こすよう懇願してくる。
そのうちに神に祈り始めた。
「神様、お願いします、お助けください」
何度も繰り返している。(ちなみに無宗教なので八百万の神様に祈っている模様)

高熱のはずなのに、よくしゃべるし、劇がかっていて、元気だな…となんとなく思ってしまった。(もしかして必要以上に大騒ぎして優しくお世話されたい願望、元気がある?と感じてしまう)

ケアマネさんが来る前に、ベッドの上でずっと寝込まれた場合を考えて防水シーツの下にさらに吸水シートを広げておく。
部屋の暖房設定温度を上げ、母に毛布をかけてずっとそばで声掛け。
母はようやく落ち着いてきたようで私に懇願をするのは止めたが、ずっと我が身の不幸を嘆いていた。

30分ほどしてスーツ姿のケアマネさんが来て、母を起こしてくれ、お姫様抱っこのようなかたちでベッドにあげてくれた。完全に私のちからでは無理である。
が、終始母は鶏が絞め殺されるような声でずっと痛い痛いと叫んでいた。
「私は死んだほうがいいですね!」と苦言まで言う。(不機嫌だな…しかし余裕じゃない?とも思う)
ケアマネさんが水を飲ませてあげてくれたので、その時にイブクイックも飲んでもらう。
ケアマネさんが熱を測ると、38.5℃になっていた。少し下がったが高熱は高熱である。
あんな下に滑り落ちたりして、大騒ぎして、よく下がったな…不思議だ。

ケアマネさんが帰っていった後、氷枕、冷えピタをして今晩は様子を見ることにした。

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