体調不良の52日目

0時に母の様子を見ると、寝ていて呼吸音も安定しているようだったので近寄らずそっとしておいた。
私もうつらうつらして、3時に目が覚めたので様子を見に行く。
普通にいびきを少しかいて安楽に寝ている。額に手を当てると平熱ぽい。
手を当てたりしたが起きないのでそっと寝室を出る。

7時に再度様子を見に行くと、目をあけてメガネもかけていた。
熱を測ると36.1℃。
ポカリスエットで水分補給をさせる。
空腹か訊くと、すいているとのことだったのでおかゆ、実のない味噌汁、やわらか介護食のパウチ(クリーム煮)を開け、かぼちゃ煮をだす。
勢いよく完食。食欲が戻ってよかった。

しかし介護ベッドには病院にありがちなベッドに付けるテーブルが無いので不便だ…小さいサイドミニテーブルの上にお盆をおき、なんとかベッドの縁に腰かけてもらって寄っかからせて食べさせたがこれは後で相談しよう。ベッドで食べるの2回めだし。

さて、起き上がれないし、今後のトイレ関連の衛生まわりと病人食の情報が全くない状態。調べていると9時にドアが開く音が聞こえた。
なんと母が自力で起き上がってトイレに行けている。安堵した。
ケアマネさんに状況をiMessageで報告。
在宅診療部からも問い合わせ連絡が来たので報告。

しかしトイレに自分で行けたのは朝の一回きりで、それ以降は起き上がれない、というのでパッド内にしてもらう。
お昼は食欲を見せたので宅配弁当、おかゆ、味噌汁。
ベッドに腰をかけられるが立ち上がれない。腰の痛みは昨日よりはマシそうだがまだまだ油断はできない。

これは、明日の入浴介助ヘルパーさんはいつもの二人がかりで頼むと人員が勿体ない気がして、でも清拭だけはやってほしいから一人でもいいんじゃないでしょうかという質問をヘルパーステーションに連絡してみた。
二人体制は、ひとりが作業もうひとりが語りかけをするなどの役割があるから二人でしたいんですと返されたので高熱が出た事、だから清拭は絶対に頼みたいと依頼。

せっかくの平熱が、11時になると、また37.3℃にあがりはじめた。
37℃台であれば食欲は旺盛みたいだ。
13時になっても熱が変わらないから、在宅診療部に連絡。往診に来てもらえることになった。
わりとすぐ来てもらえ、診察をしてもらうが今日は足の付根が痛いと訴えている。
腰はトントン叩かれても普通の顔をしていた。あんなに昨晩は苦しんだはずなのに痛みが移動している??

他、気になることはありますかと聞かれて、数十分前にベッドから無理に起きられそうになった時に、あれもこれも痛くてつらくてしんどいから包丁で手首を切って死のうとした、と言い出した事を伝えた。
とにかく痛みをとるようにして、鬱々な気分にならないようにしましょう、眠るおくすりを出す事は得策ではないという説明を医師からされた。
土曜の転倒時に処方された痛み止めが解熱にもなるから、熱が38℃台になったり痛がったりしたら飲ませてと言われる。
そして痛みと熱から膀胱炎の可能性を指摘され、抗生物質を3日分処方された。

医師が帰り、15時になってくるといつもの妄想炸裂をしはじめ、「私ができないかわりにレースカーテンを外してしまって。きっと何かに使えるものだから。そこにつけておくと盗られるから」と言いだした。
「ここ○○さんの家じゃないんでしょ? なら、人のうちのもの勝手にはずしたらだめだよ。カーテンはしまうものじゃなくて、そこにつけるものだからね」「そうかしら。そうかしら」納得いかない顔で繰り返す母。

私も今日は寝不足とストレスで疲労が半端ないが、ビタミン剤を飲んだら少しマシになったので母の回顧話に適当な相槌で付き合う。でも、何かやりながらは適当な対応を見透かされるのでダメだ。けっこうちゃんと目を見て付き合わないといけないのでしんどい。しかしやっぱり話すとお菓子をあげるより何より、だいぶ落ち着く。

今日の回顧は会社員時代の話と、職場での生き抜き方を教わった(笑) 私がなぜか今、母の中では就職活動をしていることになっているらしい。
要約すると、上司の対応はきちんとしろ、でも舐められたらダメだ、人との和を大事にしろという話。割と筋は通っている。母のOL時代は短かったろうに…(専業主婦にすぐならされたはず)

今日はわりと全体的に空腹ではあるようで、ご飯伺いをするためなら少しキッチンに出てきたりした。
夕食はテーブルでとれた。

でもほとんどトイレはオムツなので、ごみが半端なく出た。これ完全オムツになったら毎日処理が大変だな…きめ細やかなパッド交換、清拭、洗濯。そうなるってことは要介護度も3に上がるんだろうけど。

今日の状態は逐一ケアマネさんにiMessageで送っていたが、入浴拒否のせいで膀胱炎になっているかもしれないことを伝えると、作戦を考えるために明日16時に訪問してくれることになった。

夜になり、今回の高熱でいろいろ足りない介護用品を買いに出た。
吸い飲みが100均にあるとネットでは見たが取扱が無かったので、ストローがセットできる蓋付きマグ。
曲がるストロー。
ベッドで斜めになりながら食べた時にこぼしたので、ビニール製エプロン。
熱とは関係ないが、帽子のゴムが切れてしまっていたので飛ばされないようにするためのクリップ。

今日の午前は疲労でヘロヘロだったのにビタミン剤のおかげで元気に動き回れた。

21時に母がキッチンに出てきてしまったが、トイレに連れていき夜用の支度を強固にして額に手を当てると全く熱がないようだった。
夕食後に飲ませた抗生物質が効いているとすれば、やっぱり痛みは細菌感染か…
熱が出た途端にほぼ歩けなくなってしまうので、入浴拒否はなんとしても避けたいところ。

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