こなれた33日目

今日は来客も無いし特に予定のない土曜日だから、これまでに学習した全てで母をイライラさせないよう、かといって資源を無駄にしないよう接してみる。

朝はしっかり食べさせて、10時にトイレに起きてきたのを見計らってココア準備。
向こうから欲しい、と言わせるのでなくこちらからココア飲む?と訊く。もう、ニッコニコで飛び付いてくる。

来客はないとはいえ午前には注文しておいたサブ冷蔵庫の配送が来たので父の部屋に置いてもらう。
これでいつメイン冷蔵庫に付けた鍵が壊されても大丈夫だし、食材を分けられて便利になる。
母に冷蔵庫と見破られないよう木目柄のを選んだが、やっぱり冷蔵庫は冷蔵庫…なんかわかってしまうな。

昼に宅配弁当が来るので、ご飯と味噌汁は丁度いい温かさでこちらが用意して、スムーズに正午丁度に昼食。

14時くらいに起きてきたタイミングでこちらからお茶とプチオヤツに誘う。ご機嫌である。

私もだいぶ余裕が出てきたのでサブ冷蔵庫のパーツ洗いや父の写真整理などを進める。

16時には昼食を雑にしてしまってる私も小腹が減ったものだから、マルゲリータをオーブンで焼いてみる。
しかしこういう風に気合いを入れてがっつり間食を用意した時に限って母は特に起きてこない。
こちらからピザを誘うも、ベッドに寝たまま食べると言う。あまり好きではないのかも。
お世辞で美味しいわよと言ってる様子。1ピースでもういらないという。

仕方ないので残りを私が食べ始めていると、母が起きてきたので食べるか訊くと食べたいというので2ピースあげる。特に美味しそうでもなく食べ終わる。あまり好きではないみたい。

そうなんだよな、ジャンキーな食べ物全般を喜ばないから、食事やオヤツの幅が狭いんだ…災害時の食料にめちゃ困りそうだから、母が生きている間に震災が来ないことを願うばかりである。

今日は天気も悪いから干した洗濯物でソワソワさせることもない。まあ、昼の抗精神薬も効いているのかもしれない。

好みでないとはいえなんだかんだピザのお陰か、夕方の繋ぎもうまくいきスムーズに夕食準備。
夕食を早めに作り始めれば、自分の代わりにやらないといけない家事をされているという安心感または達成感からか、時々ジッと見てくるが特に邪魔をしてくることはない。

夕食後は流しの食器が片付いてないとやっぱり何度もトイレに起き出してきては流しを気にするので、片付けると一応は落ち着いた。
サッサといつものように部屋を暗くして私はゴミ捨てと買い物に出掛ける。

帰宅すると部屋の電気が点いている。
しっかり夜用オムツの支度をさせ、もうこれで大丈夫だからねというと安心したようでそのまま起きてこず、いつしか寝いったようだった。

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