どうにかの34日目

今日も特に予定は無かったから、昨日に倣って刺激の無いように過ごす。

宅配弁当はいつも11:45までには来ていてくれたけど、今日は契約曜日変更したあと初めての日曜宅配だった上、正午を過ぎても来ないからハラハラした。
(一応宅配時間見込みは10:00〜12:30ということにはなっているが)

今日は母がもう11時あたりからお腹を空かせてソワソワしているし、宅配契約変更がミスって来ないのならまずいので急いで昼食のメイン酢豚をつくりはじめた。
ほぼ用意できた12:15を過ぎて、ようやく宅配弁当が来た。

そういうドキドキはあったがまあまあそつなくこなす午後。

15:00頃、母が気持ちが悪い気持ちが悪いとこぼす。
もどしそうだと。でも頑張って吐かないようにしていると言う。
本当に気持ち悪かったらそんなベラベラ喋っている余裕はないと自分の場合で考えたら思うが、個人差もあるだろうし母の気のせいかどうかわからない。

オヤツの話を振ってみるが、気持ち悪くて食欲がないと言う。本当ぽい…けど、認知症の証言は次の瞬間には180度変わるのでわからないものなのだ。

とりあえず自分が小腹が空いたものだから、16時にホットケーキを作り始めた。
しばらくしてダイニングに来る母(そうなるって知ってた)。
「食べる?気持ち悪いって言ってたよね?無理?」と予防線を張って質問してみる。
「気持ち悪くてあまり食べれないけど、1枚くらいはもらえるかしら」

そうらね。絶対そういうことになると思ってた。

結局1.5枚くらいは食べられて、満足してベッドに戻っていった。と思うとすぐにまたキッチンにきて、「胃の調子が良くなった!」と言う。
甘い物をくれれば治りますよというおねだりなのだろうか。
それとも実は、常人とは比べものにならないくらい食事消費量が半端なくて、本当に飢えて胃酸過多とかで気持ち悪かったのだろうか。
なんとも言えない。

でも、17時にはもう、食べ物探してソワソワが始まった。ホットケーキ食べてから30分たたないくらい…どういう食欲なのだろうか…
お湯を入れたコップを片手に何かを必死で探しているので尋ねると、醤油を薄めて飲もうと探していた。危ない。
「醤油なんかのんだら死んじゃうよ!」と言っても「そうかしら…でも美味しいものが食べたい」と言う。
食器棚には昨日のオヤツの残りの煎餅が少し入っているが、見ているのかいないのか素通りだ。

食べられれば何でもいいのではなく、やっぱり甘いものが食べたいようだ。
ホットケーキ焼いてる時に「それ、砂糖入ってる?」と言われたのも、思えばおかしい話だ。
認知症に加えて糖尿病に加えて砂糖依存症…ややこしい上に管理がめんどくさい。

抗精神薬使ってないときは14時からソワソワしてたことを思えば、17時からなら夕食まであとちょっとなのでなんとかこちらも騙し騙し耐えしのげる。

なんとか夕食にこぎつけた。
しかし、夕食を終えても18時から20時の間、15分ごとに起き出してきてはトイレに行き、私にどうして早く寝ないのか、気になって寝られないとキッチンに言いに来る。
その度に「今寝たら夜中の2時に起きちゃうから!
70歳までは10時までは起きるものなんです!赤ちゃんと80歳以上はもう寝てください!」と説明。
認知症なので起きてくるたび毎回リセットされているので毎回説明。

キッチンに私がいるからこんなめんどくさくなるのだから、他の部屋を早く改装するか悩みどころ。
まあ私の姿が無かったら無かったで探されそうな可能性も十分あるけど…(そしてその時に食料庫まで見つけられたら目も当てられない…)

その人の特徴が消え失せて寂しい思いをすると聞くけど、認知症が進んだ方が介護者としてはラクなのかな。と思ってしまう。

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