義実家も何か変だぞと

これで2週間お邪魔しているが、だんだん生活サイクルや性格、近い将来を見据えた懸念点が見えてきている。
中でも、義母さんの息子愛、世話焼きすぎに戦慄し始めたのが今現在というところ。

義兄が仕事で留守の間に、義母さんは息子の部屋に入りベッドでリネンを整えていたら眠くなってしまったらしい。
しばらく息子のベッドでそのまま寝ていたようだ。
なお、義母さんには自分の部屋・ベッドはちゃんとある。
家族とはいえ、成人した大人の他人のベッドに寝る(しかも自分のが無いわけではない)ことに違和感がありまくりでちょっと震える。

そして今日は、義兄が趣味で通販購入した楽器をくるんでいたダンボールの処分で思うところができた。

ダンボールはでかく、厚みがあって、太くて頑丈なホチキス針がいくつも止められていて簡単に解体できる代物ではない。
それを自分で解体もせず、宛先ラベルすら剥がさず親任せにしている。

ぎりぎりまで遠距離で介護を放棄してた私が言うのもなんだが、こちらの親はそろそろ手伝いをまめにしないといけない年齢に差し掛かってきているのに、自分の部屋の掃除も任せ、ゴミ箱のゴミ回収も任せ、あまつさえごついダンボール処分も後期高齢者になろうという親に任せ。
ちょっと、というかかなり引く。

それに、私が熱中症で緊急搬送された日、まだどうにか起き上がれていたときに私は義兄さんには、凍らせる経口補水液パウチの買い物を頼んだけど忘れ去られたんだ。正確には、2つ頼み事をした。一つはどうでもいい、ゲームのアイテム回収の気楽なお願い。もう一つはそれほど深刻さを感じさせないよう、気軽にパウチを頼んだ(実際のところは非常に欲しかった物だが圧を感じさせて強制したくなかった)。
それをゲームのアイテムは熱心に回収してもらえたが、買い物の方は忘れ去られた。
「緊急を感じさせなかった落ち度もこちらにはあるが、生命の差し障りが出たときに義兄さんからは助けてもらえなかった…」という心理ショックがあった。

こういうホスピタリティ特性は介護にも大きく関係があるから、義兄さんには義母さんの同居介護は無理だなと感じた。
本人からは「在宅でもできる仕事の資格を勉強しているし、いずれ同居介護をするつもりです」とは聞いたが。

ホチキスの針をダンボールからマイナスドライバーのテコを使ってもぎ取りながら、思わず義母さんに苦言を呈してしまった。
「お義兄さんこういうのは、自分でやるべきじゃないですかね。ましてや自分の趣味の片付け物なんだし」
「あの子はまるっきりやらないの。こっちに渡してきてそれきり。でも働いているから…」

普段の世話焼きすぎなんじゃないか問題にもつい、言及してしまった。

「これまで見ていましたがわりとお義兄さんは、自分のペースすぎるというか、食事用意してもすぐ食べなかったり、風呂にすぐ入らなかったり、お義母さんの生活ペースを乱しているじゃないですか。あれ、どうかと思うんですよね。もう50歳になろうというのにそれは」
「じゃあ、一人でご飯用意して一人で勝手に食べたら良いって言うの?」
「そうじゃなくて、ご飯は全員分でまとめて作って、食べられるようなら食べるっていうか。誰かのためにその時に用意するっていうより本来は一緒に食べるもんじゃないかと思うんですがね」

出過ぎたこと言い過ぎたかな?

「ここにお邪魔する前にお義兄さんにはメールで話しておいたんですよね。お義母さんのことはよく把握しておいてほしいとかもうちょっと気をかけてとか」
「そしたら何て言ってた?」
「わかりましたって返ってきたけど、今のこの状態みるかぎり、えぇーっ…と思って。私は親を把握していなかったばっかりに介護で困ったことがあったので、そういう失敗はしてほしくないなと思って」
「そちらにとっては失敗と思ったかもしれないけどわからないわよ? あの子に干渉しすぎると嫌がるし、それはお互い様で、それぞれ色々(な形態の家庭がある)と思うのよね」
「失敗というか、親のことで質問されても把握してなかったばっかりに答えられないことがあって困ったのでせめて必要最低限くらいは」
「うーん…(困り顔)」

…まあいいや。私も過干渉すぎた。ここまで一応こちらの経験に基づく考えは言ってみたし、「どうとでもなあれ。その場その場でなんとかなるでしょう」って言うならそういう考え方の人たちの間だけで解決すれば良い。

よく考えると義母さんは自分の親の介護未経験なんだよな。
田舎暮らしは嫌だと都会に出てきてそのまま結婚して、実家に戻らず介護せず。
3月に一週間で母との同居をレスパイトした私のことを気軽に、「もう介護疲れには早いと思うけど」とのたまってくれた人なんだ。

まあこういうのも把握できるから、義実家の状態偵察というのは無駄にならないと思うしかない。