義実家同居(居候)模様

特養に入所するためには、緊急連絡先(保証人)の私が駆けつけられる近所に住んでいないといけないということなので、親の住宅を退去後から、特養に近い義実家にしばらく居候させてもらっている。

これまでたまに旦那のおまけでシーズンイベント等で泊まらせてもらう程度はあったけれど、私一人がお邪魔して、まるきり生活を共にさせてもらうなんてことはしたことがない。
これまでの宿泊で薄々、こだわりが強いと思う事は多いなあと思っていて、気を遣うことは覚悟していたけれど。

でも、そんなに気を遣ったとしても、うちの実親との生活を比べたら精神ストレスはだいぶマシなわけで。
実親(というか父)と1日でも過ごすと頭痛がすぐ出るからな…

まあそんなわけで、ただ私もお邪魔させてもらうつもりは無くやってきた。

義実家は義母さんと義兄さんが住んでいるが、仕事で多忙な義兄さんが義母さんの普段の様子を把握なんて到底できないと思っているから、居候させてもらう私がこの機会に義母さんの嗜好、健康状態、普段の生活ペースなどを把握させてもらえれば、いずれやってくるであろう介護問題を少しは楽にできるんじゃないかと思っている。

もう、うちの親の件でわからないことだらけで精神をすり減らしたことを繰り返したくないんだ。

さて、郷に入っては郷に従えとはあるが、のっけからのうちとの違い…
やはりというか主に家事で、こだわりが強くてあまり私が干渉(手伝い)出来ない部分が多い。
当たり前だと思うがキッチンなんかはまさにテリトリー中のテリトリーだ。

・超絶キレイ好き、掃除をこまめにする
・使用後の風呂場は浴槽、壁、床、すべて水滴ひとつ残さずピカピカにする
・シャンプーボトルの口の向きにこだわりがある
・使った後のバスタオルが濡れすぎた状態が嫌
・28℃設定でも寒がるのでエアコンをあまり使いたがらない
・冷蔵庫内のしまい方にルールがある(場合によって変更されるが毎回こだわるので気軽にしまえない)
・食器の使い方にルールがある(似たような器があるので内ひとつを選ぼうとするとその料理をいれるならこっち、と示される)
・洗濯物の洗い方、たたみ方にルールがある
・洗濯物の干し方にルールがある
・使用済のキッチンペーパー等も再利用する場合があるのでゴミとして気軽に捨てられない

どの内容も、各家庭にルールがあるというのは当たり前だとは思うが、ルールがあってもことさらに細かくルールがある。
やり方を教えてもらってそのとおりにしたつもりでも満足がいかないらしく、「こっちでやるからやらなくていい」と言われてしまうレベルだ。

あとは大前提として、超・息子絶対主義。
たとえば、夜遅く帰宅した息子の食事を作り、食事完了させるまでは、私や義母さんは寝ることができない。
息子の視界に見苦しいものは入れない(洗濯物、広げた布団、排水口に僅かに残った髪など)
息子が早朝に出かける時は、朝食用意は無くても同じ時間に起き、見送り。その他出かける時も玄関先で見送り。
息子がエアコン苦手がれば、熱中症警報が出ている時間帯でもエアコンを消す。※余所者ではあるがそこにいる私は熱中症病み上がりで、できるなら体を冷やしたい
笑ってしまうくらい、息子と他人では食材に差をつける。

私は若い頃にシングルマザーの息子と交際したことはあるが、その時以上に息子のお世話の甲斐甲斐しさを感じる。
息子一人だったら溺愛もまだわかるけど二人で、どちらにも気を配ってあれやこれやお世話する。アラフィフだろうがだ。話しかけすぎ、手を掛けすぎてうるさがられてもお構いなし。
日中、仕事に出ている息子の部屋のベッドで仮眠する。(自分の部屋、ベッドはある)

息子を持つ親ってこういう人多いんだろうか…まあ、うちの家も、私よりかは兄のことを母は気にかけていたとは思うが(病気や生まれを可哀想がってるせいもあるからなのかはよくわからないが)

義母さんの人となりを見て、あ〜だから息子(旦那)はあんなふうにも神経質なんだなと合点が行ったような気もする。

ちと面倒ではあるが、それを差っ引いても、リビングのTVの前のフローリング上で薄い布団で寝るとしても、それでもうちの家よりはストレスが溜まらない。
いいのか悪いのか実家は変な耐性訓練をさせられてきたと思うしかない。