父にはもう業者対応は無理なのに(病み注意)

トイレを詰まらせたのがわかったのは午後のヘルパーさん介助の時。

ケアマネさんからiMessageが来た。

「トイレの状況を確認しましたが、素人で何とかなるような状態ではありませんでした。ネットで探した「○○水道サービス」というところに連絡し、修理業者の派遣を依頼しました。17時半から18時半の間に来てくれます。私はこの後用事があり、申し訳ないですが立ち会うことが出来ません。カメラで様子を見ていただき、トラブルになりそうだったら、家に電話をしてあげて下さい」

今回は珍しく、ことが起こる前に教えてもらえた。
長丁場になりそうな予感がしながらも17時半にスタンバイ。
18時20分くらいになって、業者から電話が来たようだ。
父ががなりたてる。
「え?! 何!何言ってるかわからない!」
その後はわりと大人しくウン、ウンと聞いて「10分から15分遅れるのね」と言ったので何とか疎通はできたみたいだ。

即電話を掛ける。
「さっきの何言ってるかわからないって何だったの?」
「中国人とか外人だったみたいで何言ってるかわからなかった」
「もう疲れたから寝たらダメかな?」
「あと15分で来るって言ってるから我慢できない?」
「我慢できる」

しかし遅れると言った時間を過ぎ、19時になっても業者が来ないのでケアマネに一報入れる。
半まで待って来ないなら断りましょう、と返信。

19時10分くらいにやっと来る。
何かちょっとヤンチャそうなおニイチャンだ。うん、対応が心配。

作業を始める前にオニイチャンこと業者は作業説明から入った。
結構な作業料金¥37,800(税抜)がかかるから、どういう作業をするかの説明。

まず基本料金¥1000(キャンペーン時期以外は¥4,000)がかかります、洗浄液水酸化ナトリウム(¥8,000)を使用します、ポンプは¥28,000かかります、というような。
また、下水道修理の場合は修理がうまくいかないという場合がある。その場合は便器を外すなどして、もっと費用(プラス¥25,000とか)がかかりますよという説明。

父にはもうさっぱり理解ができないから、「そんな!失敗しても金払うとかありえないでしょ!」と叫ぶ。額面の高さしか耳に入っていない様子。
ここで業者が上手に「ご飯食べてまずかったらお金払いませんとか無いですよね?それと同じなんです。作業代として頂戴しているんです」と説明してくれるも、これも即、耳から抜け落ちている様子。
私はこれはもうダメだとすぐに電話して業者に代わってもらい、代わりに説明を受ける。
そして父はもうあの通りなのでわけわからない事言っても私がwebカメラで見て、聞いて、理解しているので大丈夫ですからお願いします。と伝える。

で、作業をしてもらうがあっさり10分以内くらいにはもう直ったようだ。
言いがかりを付けられそうと警戒したのか、業者に「お客様ご自身で水を流されて確認してください」と言われるが、足に障害のある父は嫌がって業者に試させようとする。

とりあえず終わったので支払い。
税金合わせて¥39960、と言われるが何度も何度も万札を数えてテーブルの上に置いたり、また手に取ったりを繰り返している。
最終的に8万くらいを業者寄りに置いた。
それから小銭を取り出してテーブルの上に並べ、数え始めた。

キリがなさそうなので、業者が「じゃ、4万お預かりして、40円をお返しましょうか!」と誘導してくれる。
業者と一緒に「い〜ち。に〜い」と万札を数え始めるも、なぜか「よん」に続いて無言で5枚目を続けて出す父。
業者がそれを見てちょっと焦っている様子だ。

それでも何とか支払いを終えて、私が口頭でせっついた領収書もちゃんと切ってくれた様子だ。

何かここまで書いてイライラしてきた。
こんなに色々対応できなくなってるのになんでこんな寝るような時間になって直接金銭のやりとりさせるような手配をケアマネはしたの?
そんなにトイレの修理は急がないとダメだったの?
明日のヘルパーさんが立ち会える時間帯までトイレ溜めさせてでも修理待つんじゃダメだったの?
ここまでものができなくなっている状態をケアマネは把握してないの?(まあ、父がケアマネを遠ざけるからケアマネもあまり会わないようにしてるのかも…)

とにかく今回わかったことは、父はもう4以上を数えられなくなってる。

今回は業者が良い人だったしwebカメラで見られているという緊張があったから多分うまくいけただけで、こういう場合だと大抵ぼられるか騙されると思う。

終わった後で父が電話をかけてきた。
私が関与したのが気に入らなかった様子。
特に、業者と代わって私が勝手に話を付けたのが気に入らなかったらしい。

「なんだ! 俺の対応ではダメだと疑ってるのか!」

しかもこの時の電話も、回線状態が悪いのか何なのかまた「聞こえない!」とイライラして切っていった。色んな災難が妨害してきて上手く進まないのがもうわけがわからない。兄の呪いかな?

 

うまく済みましたってことにされるのが悔しいので、ケアマネに「もう、ひとりでさせるような対応は無理です、お金も数えられません」と送信した。

「今回のことで大変生活が難しくなっていることを父に理解してもらい、入所してもらわないとダメです。相手の方がよく我慢してくれて良い人だったから運がよかったから何とかなっただけで、これはもう無理です」

「今回の件で、お父様自身も在宅が無理だと思ってくれるといいですね」

なんとも気の抜けた返事だ。たぶんケアマネも適当に合わせてくれてるだけで、上手くいくなんて期待してないだろう。

…父は絶対、こんな都合のわるい記憶はスッポ抜けるんだろうな…周囲に手間かけさせた事は忘れて…とにかく本気で早く入所してほしい。

今日はカメラ起動してから2時間半くらいつけ続けた。
そのうち1時間半は絵を描きながら横にスマホ置いてチェックしてたけど…
ほんとしんどい日だった。

人によってはなんでこれくらいで!って思うかもしれないことだけど私のキャパシティはオーバーだ。
身体疲労と、神経がえらく擦り切れた。

きらいなもののために不具合、不利益が起きぬよう見守り続ける事の苦痛さ。

なんで戸籍上、親だからって理由だけで、こんなに身をすり減らしてやらないといけないんだろう?
(逆視点でいうなら、我が子って理由だけで監督保護の責任が発生するが…って言ってもそれは親が望んで子ども作ったんだから当然な気はする。でもなぜ生まれさせられただけの子どもが、好きでもない親の世話しないといけないんだ?)

お金巻き取られたってそんなの親の金だし、尽きたら国の世話になってもらえばいいんじゃないだろうか?

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