父の特養からの連絡(不穏)

昼頃、携帯に父の特養からの連絡。
貼るタイプの精神薬がかぶれるから、あまり効かないけど飲むタイプに戻した、というのを聞いてはいたがやっぱり。
また不穏が続いているという。
暴言はもちろん、暴力っていうほどではないが車椅子から勝手に立ち上がる(??)等。
ベッドから転がり落ちるかもしれないのでご理解お願いします、というのと、3日後の精神科往診の時にまた精神病院の入院を検討するかもしれなくなるというもの。

ベッドから云々っていうのは、まあ、勝手に動き回ろうとする意味の他にも制圧時に転倒させるかもっていう表現の柔らかい言い回しかもしれない。

ここにきて、考えてしまう。
今までずっと父は、本人の人格の問題で周りが迷惑を被ってきたと思っていたが、
薬がきいて(?)落ち着いている時もあるということは、精神病だったのか…?
精神病の人に「あんたがしていることは間違っている!自分の行動を見直せ!」なんて言っても、病気だからそもそも理解できないのでは??

私も解離性障害になっていた時の感覚をおぼろげに覚えているが、何というか常識がひっくり返ってわけがわからなかった。
太陽が2つあったっておかしくないと思っていたし、自分が住んでいた団地には住人がいなくなって、危険な存在の自分だけがこの団地に隔離で住まわされている、と思い込んでいる時があった。
自分には元ヤクザの年寄りの霊(?)が乗り移っていると思いこんでいて、自分に話しかける意識があるように感じていたし、自分が発声するとしわがれた声に聞こえてそれが年寄りの霊が出させている声だからだと思っていた。
外野が何を言ってこようが、宇宙人に外野本人は殺されて体を乗っ取られてしまっているので言うことを聞くのは危険だと思っていた。
もうそんくらい思い込んでいる精神状態なのだから、病気なのだったら父だって何を言われようが聞く気なんてない、間違っているのは周りだと思ってきたんじゃないか?

だとしたら、病気の人はなりたくてそうなっているわけではない。なぜか意識とは裏腹にそうなってしまうのだ。
責められるべきことじゃない…
父も、介護士には「こんなことしたかったわけじゃない」と謝っていたらしいし、今までの人生からこれずっと、病気なんじゃないか?

私の中には、DVの人格異常者というのは精神病とはまた別のもので、性格が悪すぎるから、その人の考え方が歪んでいるから、思うようにいかないのを不満に思って怒りだすのは自業自得だと思ってきていた。
性格が悪いのは本人が自覚して改めるべきことで、それが達成できないなら他人に被害を及ぼすのをやめろ、能動的に関わっていくのをやめろと思っていた。

でももし、それらが病気から来ていたもので、本人がそうしたくなくてもそうなってしまっているのだったら…?

しかし自分にあるそのような思いやり的な考え方を他人に悟られると、“チョロい。甘い”と思われて(本当の性悪から)付け込まれることがあるのも知っている。

優しいとか言われがちだけど本音は違う。思い通りになってくれる、楽〜。が正しいところだろうと思う。
これはやさぐれたわけではなくて、今まで接触があったおかしい人で、結局こちらがどんびきして離れてきた相手達がこれまで私を優しいと評したからだ。舐められてたんだな、という思い。

だから、自己責任と決めつけるのと、病気だから仕方ないと思うものの線引きが難しい。

父には、やはり自分と同じ血をひく肉親だから、甘い考えを持って、「病気だからしかたない」と思いたくなっているのかもしれない。
でもこれまで苦しめられてきた周囲、私への仕打ちを思い出すと、許したくないとも思う。

精神病院へ入れられると拘束され、適度に生かされるけれども自由や望みは取り上げられ、無視され放置され、もうただ死ぬまでケージの中に閉じ込めた家畜みたいな扱いになると思う。
最初不満で怒りまくるだろうが、薬でぼんやりさせられてすぐにわけがわからなくなるか、怒りで脳卒中か心筋梗塞発作ってとこだろう。
その状況を心安らかに納得する心境に持っていくのは私の良心と戦う気持ちか。

どうせ報いを受けるなら、認知症がなく、若く健康体であってほしかった…
自分が他人にしてきたから相応に身に返ってきたと自覚してほしかった。
歳とって弱くなってから報いを受ける行為に私が承認することで加担するって、まるでこちらが弱い者イジメしている悪みたいじゃないか。

「思ったより良い状態が続いています」「やっぱり精神病院行きかも」と波のある報告を施設からされるのを脅しみたいに感じて恨めしくなってしまう。
介護士さんだってあんな人間の対応するの大変だし家族に報告しないといけないのも義務付けられているんだろうし当然なのもわかる。
私なんてただ連絡受けてればいいだけで楽でしょ?って客観的にみた周囲からは言われてしまいそうなのもわかるけど…苦痛。ただただ苦痛である。
なんでずっとこの脅しみたいなのをそわそわしながら、自分の調子を崩されながら受けないといけないんだろう。
いつまで続くんだろう。逆恨みってわかってるけど、施設からの連絡=加害に感じてしまい、施設が疎ましい。

くよくよ悩まない旦那の常日頃の考え方を参考にしようにも、“そうするしかないならしようがない。嫌なの?じゃ、自分で(父親の世話を)引き受けたら? できないの?なら諦めたら?” “考えてどうにかなるなら考えるけど どうにもならないのなら無駄なので考えない” って言うんだろう。 
ごもっともで合理的だが時々冷酷すぎるように感じて、もし私に何かあったら、そういうふうに見切り早く切り捨てるのかー…とも思う。
もう、多方面に対して私は被害者意識丸出しだ。

ああいやだ。こんなのが続くのは、私が今までにしてきたわるいことへの罰なのかな…