父の特養に用事

父の特養の場所は、駅から本当に遠い。片道徒歩30分近くあると思う。
まあ介護施設なんてそういう場所に作らないとお高くなるんだろう…
前回と違い今回はポケモンGOをやりながらなので、気は紛れるけども。

10時くらいに到着すると父は寝ていた。声をかけても起きないから、持ってきた衣料やなんかをしまったり整理したりしていた。
途中で起きそうになったので呼びかけたら目を開く。
気持ち悪くはしゃがれた。(気持ち悪いとしか思えないので描写は省く)

今日のミッションは、施設に持ちこまれてしまった父の身分証明書を回収と、
iPhoneのビデオ録画で、父に名乗らせ「自分が出来ない手続きをすべて娘に一任します」と言っているのを撮影。もちろん私も写り込んでいる状態で。
更新された介護保険証を施設に渡すこと。
依頼されていた、履き口の大きい靴下を渡してくること。
自宅の父の部屋にあった思い出の品(退社寄せ書きとかアルバムとか)を渡してくること。
父の残りの衣料品すべてをおいてくること。

意外と父はゴネなかったので、これらはすべてスムーズにいけた。

認知症が進んだなと感じたことは、いつまでもこだわっていることから抜けることが出来ないこと。
「どこそこにお金をしまってあるから使ってほしい」というのをわかったわかったと言っても何度も延々と繰り返し説明してくる。しかもしまった物については記憶の改変があるので間違った説明で要領をえない。こっちが「?」と困った顔をしてしまうと、ますます延々と説明してくる。途中で「あ!あれね!わかった!」と言ってもなかなか納得しない。厄介。

職員が預かっていると何度も言っているのに「身分証明書が無くなった!勝手にとったんだろう!」と大騒ぎ。この、物盗られ妄想というのも母と同様で厄介だ。まだ、職員が若い女性なのですぐにやりこめた気になって得意気になるから、そうなればどうってことはないが。本当周囲を疲れさす人間だ。

うんざりしてきたので、お昼の時間に差し掛かってきて施設内が慌ただしくなったのに乗じて帰ってきた。
「もっと1ヶ月に一度とか、間隔を密にして来い」とか、「これで今生の別れかもしれないんだよ!?」とか「なんでそんな離れた所に立っているんだ?!会いたくないのか?!」と喚いてきたが。

どうしてこんなに嫌がっているそぶり、事務的にこなしているそぶりが伝わらないんだろうか? 我が身を省みれないんだろうか。それどころか嫌がられるとわかると相手を責め始めるその根性。そんなだから周囲から人が居なくなるのに。
破壊的人格すぎて、ちょっと会っただけで激烈に疲労する。
「これで家が一緒だったらこんな(もう帰るとか)気にしなくていいのに…」とか何、自分都合で言っているのか。本当に気持ち悪い。
私の感情とかどう考えているんだ?自分と同じで、一緒に暮らせるのは嬉しい!とでも思いこんでいるのか?
結局人生90年生きてきて他人の心をこれぱかりも想像すらできなかったな、このクズ。
そんなだから、兄は精神病になったんだ。精神病になったのは運がわるかっただの自分に非が無いような書き方をしたメモをこの間見つけたがよく言うわって感じ。

帰り道、もう履かない分、と整理回収してきた履き口の狭い靴下を駅のゴミ箱にたたっこんできた。
ずっと持っているのも気持ちが悪かった。

気を取り直して。
これで、父の身分証明書があるから住民票を取得したり携帯解約できる。
各種解約したら、今度は父の住民用の移転だ…順番を間違えると、「本人が一緒にいらして、本人確認が出来ないと不可能です」とか言われちゃうからな。
もう、銀行の窓口ではこりごりした。
成年後見人制度はデメリットもあるのでしたくないし。