父の生活用品を依頼される

年始からちょくちょく、ズボンが縮んで穿けなくなったので送って欲しいとか肌着が足りないとか、特養から連絡が来ていたけど今日来たのは靴の購入依頼。

しかも父は足のカカトが無い身体障害者なものだから、特殊な靴であることは間違いない。

歩行訓練をしたいのだけれど、靴がもう歪んでいて履けないのだとか。

自分のだってそうそう合う靴が買えないでいるものを、他人、ましてやカカトが地面に付かない人用に、片足だけカカトが高い靴を、足の具合もわからず試せず、想像だけでどうやったら手に入れられるというのか。それを、こちらで手に入れて、送ってくださいだと!?

そういう依頼をされる事自体びっくりするんだけど。
こんなこと自分が言われたら可能だと思えるのか、っていう。

「足の具合を想像して、合う靴を買うのは難しいので…」とすごく苦しそうに言ってみた。
ようやくそこで初めて、「介護用品を取り扱う業者に相談が出来るけれど、5,000円とか7,000円とかかかってくると思います」と言われる。

ここまでの会話になるってことは想定済みの流れだったのかな?

っていうか最初から、「靴の購入をお勧めしたいのですがこちらで手配してよろしいですか? 一般的な店舗で買うよりお金が少々かかりますが」とか言ってほしい。

それとも、施設利用者の家族側も面倒くさい人が多いからこういう回りくどい話をしていかないといけないのかな。
「あんたらは、何でもかんでも金をとろうとしてくる!」とか施設の人も言われ過ぎてたりして???

 

それはそうと、話は戻るが歩行訓練について。
父は入所以降、少しずつ少しずつトイレの介助が少し難しくなっているのだそう。

「甘えてるのかなとも思うんですがあまり歩きたがらないので」

…ええ、わかります。正に甘え。そのとおり。
自分が喉乾いたら自分で用意するのも億劫がり、人に言いつけて持ってこさせる。人が他の用事で忙しくしていても、自分が思い立つとこちらの都合も考えず用事を言いつけ我を押し通す。そういう人間ですから。

寝たきりを防いだり健康を維持するため、歩行訓練をしていきたい、という事らしい。
そのための靴相談だったらなんとかお互いに良い着地点を探したいと思う。

それにしても、父。
迷惑をかけてもそれを自覚せず、他人の迷惑顔にも気づかない。それどころか自分へのサービスが足りないと不満をぶつけ、怒り、殿様顔。
本当にどうかしてる。歳をとったら仕方ないとかそういう話ではない。昔からそういう人間だから。

団塊だとか、このくらいの世代に元々そういうタイプが多いっていうのは聞くけど、思いやりの一欠片も持ち合わせてなさすぎで本当に人間か?と思ってしまうほど恐ろしい。
他人は自分が生きやすくなるためのコマ扱い。こういうのがサイコパスっていうんだろう。誰がそんな人間のために都合よくなってやるのか。

私も施設の人にそんな恐ろしくて腹の立つ人間の世話を押し付けているんだから、せめてなるべく施設の人がやりやすいようにしたいと思う。

憎まれっ子世にはばかる…まさに…って感じだ。父は今月89歳になった。